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December 2019

2019.12.31

伏見稲荷神社 お山巡り

 「お稲荷さん」の総本宮である伏見稲荷大社を訪れた。
 伏見稲荷大社は、711年(和銅4年)に、稲荷山に御祭神である稲荷大明神が鎮座したのが始まりとされる1300年余の歴史ある神社。
 近年は特に海外からの旅行者に人気で、「外国人に人気の日本の観光スポット」ランキングでは6年連続(2019年)1位に輝いている。

「千本鳥居」
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 参拝客の混雑を避け、静かに伏見稲荷を散策するには早朝が一番。
 京都駅発6:37のJR奈良線で稲荷駅へ向かうが、電車の中は外国人ばかり・・・

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 稲荷駅で下車すると駅前が稲荷大社への表参道になっており、朱塗りの大鳥居と楼門がまだ薄暗い空にそびえている。
 そして参道を歩いているのは外国の人ばかり・・・まさにダイバーシティ

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 楼門は特に荘厳な雰囲気に包まれている。

楼門
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 楼門をくぐるとすぐに外拝殿、その奥に本殿が祀られている。

外拝殿
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本殿
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 本殿の左手から奥へ、稲荷山へ向かって「千本鳥居」が続いている。
 稲荷山の頂上までは、およそ4キロ、2時間程度の道程となるが、とにかく見所満載でゆっくり参拝するため時間には余裕があったほうが良い。

伏見稲荷大社マップ
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千本鳥居の始まり(ここは右へ)
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 早朝に来た甲斐があり、参拝者の人混みを写しこむことなく写真を撮ることができた。
 それにしてもいったいどれくらいの鳥居が建っているのだろうか?

千本鳥居を横から見ると・・・
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外人さんのカップル・・・良い雰囲気・・・
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 しばらく昇ると、池(新池)のほとりの熊鷹社へ出る。
 三つ辻と呼ばれている場所になる。

新池
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熊鷹社
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 さらに鳥居は続く・・・

 四つ辻は、まさに稲荷山の主要トレイルが交差する交差点で、「京都一周トレイル」も交差している。

四つ辻マップ
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 稲荷山は眺望が利かないが、ここ四つ辻は、京都市内を一望することができる展望地。

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京都一周トレイルの道標
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 四つ辻から、右手へ進み、三ノ峰を目指す。
 朱塗りの鳥居の連続・・・

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三ノ峰(下之社)
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 四つ辻や、三ノ峰、二ノ峰、一ノ峰(山頂)などの主要スポットは塚になっており、休憩所もある。

 当然、朱塗りの鳥居の連続・・・

 

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二ノ峰(中之社)
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 くどいようだが、どこまでも鳥居が続き・・・そして山頂へ

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 稲荷山の山頂は「一ノ峰上社」で、末広大神が祀られている。

稲荷山山頂 一ノ峰 
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 山頂の一ノ峰大社からは下りになる。
 途中、無病息災の御利益のある「薬力社」や、目の神様を祀る「眼力社」など、珍しい社が祀られている。

 しつこいようだが、下りも鳥居の連続だ。

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眼力社
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眼力社のきつね
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途中で出会った猫・・・伏見稲荷のお使いか?
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 四つ辻を経て、本殿へ戻ったのが10時頃。境内は参拝客で大混雑している。
 御朱印をいただくために、長い列に並ぶ。

 参考までに、昼近くの稲荷駅の様・・・このほとんどは外国からの旅行者

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 伏見稲荷大社 恐るべし

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2019.12.30

鞍馬山を巡る

 歴史豊かな古き社寺と、その背後の御神体としての山を巡るため、京都を訪れた。
 まず、京都市北西部に位置し、京都一のパワースポットといわれる古刹、鞍馬山へ。
 鞍馬山参拝の後は、山中を巡って貴船神社へ抜けることができる。

鞍馬山 本殿金堂
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 鞍馬山は770年(宝亀元年)鑑真和上の高弟により毘沙門天が祀られたのが始まりとされており、牛若丸(源義経)と鞍馬天狗で知られている1300年余の歴史ある古刹である。

 現在、本尊は、千手観世音菩薩、毘沙門天、護法魔王尊が一体となった「尊天」とされている。ちなみに護法魔王尊は650万年前に金星から降り立った神で、その容姿は天狗に似ている。

 さて、叡山電鉄出町柳駅から30分、終点の鞍馬駅で下車すると、さっそく巨大な天狗が出迎えてくれる。

鞍馬駅で下車
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鞍馬駅前の天狗の巨大オブジェ
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 駅から少し歩くと、石段の奥に「仁王門」がドッシリと建っている。

仁王門
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 仁王門から入山するが、右手にあるケーブルカーの駅はやり過ごし、山上まで歩いて登る。
 本殿金堂までの参道は「九十九折参道」と呼ばれている。

 参道途中には、京都三大奇祭「鞍馬の火祭り」が行われる由岐神社が鎮座している。

由岐神社
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 情趣溢れる九十九折参道を登る。
 実に京都らしい良い雰囲気を持っている。

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 九十九折参道を登り切ると「本殿金堂」へ出る。
 この本殿金堂の前には、「金剛床」と呼ばれる石敷きの床となっており、そこに六芒星が描かれている。
 その六芒星の中心で参拝すると、宇宙のエネルギーを感じることができるらしい。

本殿金堂
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金剛床の六芒星
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 また、狛犬の代わりに「阿吽の虎」が本殿を守護しているのも珍しい。
 なんでも毘沙門天の使いらしい。

阿吽の虎
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 本殿を参拝したら、いよいよ鞍馬山の山中へ。
 鞍馬山山中の道は「奥の院参道」と呼ばれている。

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 奥の院参道の始まりに、鐘楼が建つ。

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 登山道のような?奥の院参道・・・

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 途中、牛若丸が修行中にのどを潤したとされる「義経の息つぎ水」が湧いている。

義経の息つぎ水
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 牛若丸の修行の地?・・・木の根道

木の根道
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 そして、鞍馬天狗から兵法を修行したとされる「僧正が谷」へ。
 僧正ガ谷には、不動堂や義経道が建っており、なるほど、いまにも天狗が出てきそうな雰囲気である。

不動堂(ここにも六芒星が描かれている)
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義経道
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僧正ガ谷
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 僧正ガ谷から深い森を抜け、恐ろしい名前の「奥の院 魔王殿」へ。
 護法魔王尊が降臨した場所として祀られており荘厳な雰囲気に包まれている。

魔王殿
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 奥の院魔王殿からは貴船神社へ向けて山を下って行く。

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 叡山電鉄鞍馬駅から鞍馬山、奥の院を経て貴船神社までは、およそ2時間。
 鞍馬山のパワーを体感することのできる素晴らしいコースだ。

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京都散策 貴船神社へ

 鞍馬山を降り、鞍馬山西門を出て貴船川に架けられた朱塗りの橋を渡り、参道を川沿いに右へ進むと、貴船神社の二の鳥居が現れる。

貴船神社二の鳥居
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 貴船神社の祀られている貴船山と鞍馬山の谷沿いには貴船川が流れており、貴船川は京都市を流れる鴨川の水源地となっており、貴船神社は古より水の神が祀られている。
 その貴船神社は、創建から1300年以上といわれ、貴船山の麓、貴船川沿いに本宮・奥宮・結社がある。

 二の鳥居をくぐると、貴船神社の美しさのシンボルとなっている石段の参道を昇る。

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 石段の参道を昇ると、本殿となる。
 本殿に向かって左手に貴船山から御神水が湧き出している。

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 本宮参拝に続き、奥宮を目指す。
 奥宮へは貴船川沿いの参道を上がって行く。

貴船神社周辺のマップ
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 奥宮手前に、二本の大杉が一本につながっている「相生の大杉」がそびえている。

相生の大杉
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 鳥居をくぐり奥宮へ
 奥宮は元々本宮があった場所とのこと。

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奥宮本殿
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 奥宮を参拝し、来た道を引き返し、結社へ向かう。
 結社は台風により損壊したものが、最近新しく再建されたようだ。

結社
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 貴船神社参拝をすませ、叡山電鉄貴船口駅へ向かう。
 歩くと結構時間がかかるので、本宮から少し下ったところのバス停からバスを利用した方が良い。

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2019.12.22

日本橋七福神めぐり

 日本橋七福神を巡拝した。
 日本橋七福神は、日本で一番巡拝が短時間にでき、すべてが神社で構成されるという特徴を持ち、日本橋通りや人形町通り、甘酒横丁など、江戸下町情緒に触れながら参拝することができる。

日本橋七福神マップ
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 特に出発点は決められていないため、今回は、なじみの小網神社から巡拝をスタートさせた。

小網神社[福禄寿]
 社殿が戦災を免れたり、御守りを受け戦地に赴いた兵士全員が無事帰還したことなどから、強運厄除けの神として信仰をあつめている神社。

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茶ノ木神社[布袋尊]
 社の周囲に巡らされた土堤芝の上に丸く刈り込まれた茶ノ木がぐるりと植え込まれ、芝と茶ノ木の緑が見事であったと伝えられる、防災・生産の神様。

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水天宮境内 宝生弁財天[弁財天]
 芸事をはじめ学業・金運のご利益が名高く、篤く信仰されている。

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松島神社[大国神]
 大國主神をはじめ、ご神格の高い神様が、14柱と多く祀られている。

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末廣神社[毘沙門天]
 毘沙門天の御神徳は勝運向上が有名だが、病気平癒、厄除け、財運向上、福徳繁栄など多聞天の別名のとおり、様々なご神徳を求めて祈願する参拝客が多い。

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笠間稲荷神社[寿老神]
 日本三大稲荷のひとつ茨城県・笠間稲荷神社の御分霊。寿老神は長寿の神にして、幸運・お導きの神として人々の運命を買いたくして下さる福徳長寿の守護神。

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椙森神社[恵比寿神]
 江戸時代の富興行(富くじ)を記念した富塚があり、宝くじ祈願の参拝者が多い。

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 七福神巡りの途中、人形焼きを買いたかったが、残念ながら板倉屋と重盛永信堂の両店は定休日だった。
 そこで、おなじ人形町通りにある鳴門鯛焼本舗の鯛焼きを購入。
 シッポの先まであずきが詰まっていた。

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 その他にも、甘酒横丁で甘酒、卵焼きなどを購入。

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 文明堂日本橋本店では、桐箱入りのカステラをお土産にした。

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2019.12.15

仏頂山から高峰へ

 笠間市の北西、茨城と栃木の県境に連なる仏頂山と高峰を歩いてきた。
 紅葉は終わり木々の葉は落葉していたが、登山道に敷き詰められた落ち葉のカーペットが心地よかった。

 登山口は楞厳寺。笠間時朝を祖とする笠間城主歴代の菩提寺で、その山門は国の重要文化財に指定されている。
 車は楞厳寺の駐車場をお借りした。

楞厳寺 山門
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楞厳寺の入口
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 登山は、楞厳寺入口手前から左手へ入っていく。
 最初は沢沿いの薄暗い樹林帯を歩いていくが、尾根に近づくにしたがって、巨木が交じる自然林へと変化していく。

沢沿いの薄暗い樹林帯からスタート
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明るい巨木が交じる自然林へ
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 落葉した木々の間から、目指す一つ目のピーク、仏頂山の頂が見えてくる。

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 仏頂山の山頂へは、嫌になりそうな階段の急登となる。
 仏頂山から高峰のトレイルは、やたらこの階段が登場するアップダウンの繰り返しだ。

山頂直下の階段の急登
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 階段を登り切ると、山頂へ出る。楞厳寺からおよそ1時間。
 ベンチや案内板が整備されているのは山頂の北の端になり、三角点はちょっと離れた南の端にある。
 見晴らしは全くない。

仏頂山の山頂
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 仏頂山の山頂から高峰へは、階段の急下降となる。復路の登り返しがゾッとする。

仏頂山山頂(写真奥)から後ろを振り返って・・・
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途中にかろうじて残っていた黄葉
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 このルート唯一、北側の眺望が利く場所から、日光連山が遠望できた。

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 細い林道が横切る奈良駄峠を過ぎると、高峰山頂へ向けての登りとなる。

奈良駄峠(右奥階段を降りて来た)
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 高峰山頂へは、奈良駄峠を少し進み、右側の斜面を登っていく。

高峰山頂への右折ポイント(右奥が奈良駄峠)
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 山頂までは明るい雑木林の中を行く。

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 仏頂山からおよそ2時間、高峰山頂も残念ながら眺望が利かない。
 テーブルがあるので休憩することはできるが、さらに進んだ所ハンググライダーの飛行台があるので、そちらがお薦め。

高峰山頂
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 復路は、来た道を戻るが、やたらに出てくる階段がかえって不親切に思えてくる。
 往路で3時間、復路で2時間、合計5時間の山歩きだが、階段のためかダメージが大きく、ふくらはぎが筋肉痛になり三日間ほど不自然な歩行を強いられた。ただ、階段の多さ、アップダウンの連続など、トレーニングには最適なルートと言えるかもしれない?

 

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2019.12.08

御嶽山から雨引山、そして雨引観音へ

 筑波嵐山の最北、御嶽山から雨引山を経て、雨引観音を訪れた。
 御嶽山が標高291メートル、雨引山が409メートルと、両峰とも500メートルに満たない低山だが、登山道沿いの紅葉や、予想以上の眺望が素晴らしい。

 岩瀬駅近くの登山口から、薄暗い針葉樹の林を登っていくと「不動滝」にでる。

登山口(車が5台ほど駐車可能)
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不動滝
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 不動滝から更に少し登ると、明るい尾根沿いの登山道となる。

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御嶽山神社
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 御嶽山神社の裏手からは岩瀬の街が一望できる。

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 しばらく進むと、北関東道と日光連山を望む好展望地へ。

日光連山を望む(真っ白な山は日光白根山)
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 紅葉の残った気持ちの良い登山道をさらに進むと、富士山が正面に一望できる好展望地へ出る。

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富士山
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 途中、採石場沿いの道を進むが、ここからも岩瀬の街が一望できる。
 特に、岩瀬の街を囲む山々の紅葉が美しく見える。

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 採石場を抜け登山道をしばらく進むと、NTTの無線中継塔へ出るが、無線中継塔から丸太の急な階段を登り返すと雨引山の山頂へ着く。

雨引山の山頂付近の紅葉
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雨引山の山頂
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 山頂からも富士山が良く見える。

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 目の前に筑波山と加波山の山容が迫っている。

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 山頂を離れ、加波山方面へ下ると、鞍部で雨引観音への分岐となる。

 雨引山楽法寺の境内では、まだまだ紅葉を楽しむことができた。

雨引山楽法寺
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境内の紅葉
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 帰りは、来た道を引き返す。
 太陽が昇るにつれ、残っている黄や紅の葉が輝いて見える。

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 来るときは見えていた富士山は、ガスにかくれ見えなくなっていた。

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2019.12.01

大嘗宮 一般参観へ

 大嘗祭の儀式が執り行われた皇居内の大嘗宮が12月8日まで一般公開されている。
 今回参観しなければ、二度と目にすることは叶わないかもしれない・・・ということで、参観開始の9時過ぎに皇居を訪れた。

入口の坂下門へ続く列
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 大嘗宮と乾通りに一般公開は坂下門からしか入れない。

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 大嘗宮が近づくにつれ、どんどん人の列が凝縮されていく・・・

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大嘗宮
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