花の鳥海山へ
鳥海山最大の魅力?と言える、鳥海湖周辺の広大な高山植物の“お花畑”を訪れた。
この時期、圧巻なのが、標高1800メートル前後、笙ヶ岳(しょうがだけ)から御浜へと続く稜線沿いに広がる、ニッコウキスゲの大群生。
その他にも、ハクサンイチゲやハクサンシャジンなど、色とりどりの高山植物の群落が出迎えてくれる。
4年休の2日目、ニッコウキスゲの大群落が見頃ということもあってか、登山口となる鉾立は、朝5時半の段階でほぼ満車状態。
昨夜来の雨天から天気が回復するほんの一瞬、南西の空に大きな虹がかかった。
標高を上げるにつれ、高山を彩る名花が次々とあらわれる。
なんと・・・早春を代表する高山植物であるサンカヨウまで咲いている。
山の斜面を覆い尽くしていた雪が溶けたばかりなのだろう。
標高1500メートルの賽の河原に近づくにつれ、さまざまな高山植物が出迎えてくれる。
賽の河原にはまだ豊富な雪田が残っており、雪融けと同時に花が群落となって辺り一面を覆い尽くす。
賽の河原
標高が上がるにつれ、山の斜面に黄色のニッコウキスゲが目立ち出す。
標高1700メートル程の稜線上の御浜で出ると、山上湖(噴火湖)である鳥海湖(鳥ノ海)と高山植物のお花畑、そして鳥海山頂(新山)と、見事なまでの山岳景観と対面することができる。
東に続く稜線の先には、鳥海山最高峰の新山が見える。
御浜から御田ヶ原へと続く稜線には、様々な高山植物によるお花畑がひろがっており、なかなか先へ進むことができない。
御浜から続く、今歩いてきた稜線を振り返る。
御田ヶ原周辺の斜面には、ハクサンイチゲが群生している。
コバイケイソウやアオノツガザクラも・・・。
御田ヶ原から右へ折れて、鳥海湖へ向かう。前方に雪渓と鍋森、笙ヶ岳が見える。
新山への登山道を離れると、驚くほど人がいなくなる。
やはり、ニッコウキスゲが目立つが、同系色のトウゲブキもちらほらと見える。
また、うれしいことにハクサンチドリ、ヒメザクラの群落も見られる。
後ろを振り返ると、新山が雲にかくれている。
鳥海湖のほとりから笙ヶ岳を目指す。
笙ヶ岳から御浜への稜線沿いは、鳥海山の初夏を代表するニッコウキスゲの大群落。
鳥海山を訪れるのはこれで3度目。
これほどまでのニッコウキスゲの大群落に出会えて、前日に車で6時間&車中泊した甲斐があった。