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2020.07.24

花の鳥海山へ

 鳥海山最大の魅力?と言える、鳥海湖周辺の広大な高山植物の“お花畑”を訪れた。
 この時期、圧巻なのが、標高1800メートル前後、笙ヶ岳(しょうがだけ)から御浜へと続く稜線沿いに広がる、ニッコウキスゲの大群生。
 その他にも、ハクサンイチゲやハクサンシャジンなど、色とりどりの高山植物の群落が出迎えてくれる。

笙ヶ岳から御浜へと続くフラワーロード
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 4年休の2日目、ニッコウキスゲの大群落が見頃ということもあってか、登山口となる鉾立は、朝5時半の段階でほぼ満車状態。
 昨夜来の雨天から天気が回復するほんの一瞬、南西の空に大きな虹がかかった。

早朝5時半、鉾立をスタート 空には虹のアーチ
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鉾立の登山口
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 標高を上げるにつれ、高山を彩る名花が次々とあらわれる。

ミヤマツボスミレ
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マウヅルソウ
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ツマトリソウ
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ゴゼンタチバナ
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 なんと・・・早春を代表する高山植物であるサンカヨウまで咲いている。
 山の斜面を覆い尽くしていた雪が溶けたばかりなのだろう。

サンカヨウ
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 標高1500メートルの賽の河原に近づくにつれ、さまざまな高山植物が出迎えてくれる。

イワカガミ
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ミツバオウレン
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キバナノコマノツメ
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 賽の河原にはまだ豊富な雪田が残っており、雪融けと同時に花が群落となって辺り一面を覆い尽くす。

賽の河原
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チングルマ
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ニッコウキスゲ
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ヨツバシオガマ
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 標高が上がるにつれ、山の斜面に黄色のニッコウキスゲが目立ち出す。

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 標高1700メートル程の稜線上の御浜で出ると、山上湖(噴火湖)である鳥海湖(鳥ノ海)と高山植物のお花畑、そして鳥海山頂(新山)と、見事なまでの山岳景観と対面することができる。

御浜
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 東に続く稜線の先には、鳥海山最高峰の新山が見える。

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 そして、鳥海湖(鳥ノ海)
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 御浜から御田ヶ原へと続く稜線には、様々な高山植物によるお花畑がひろがっており、なかなか先へ進むことができない。

ウサギギク
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チョウカイアザミ
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ハクサンフウロ
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鳥海湖とニッコウキスゲのコラボ
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ハクサンシャジン
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クルマユリ
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チョウカイシャクナゲ
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ミヤマリンドウ
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 御浜から続く、今歩いてきた稜線を振り返る。

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 御田ヶ原周辺の斜面には、ハクサンイチゲが群生している。

ハクサンイチゲ
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 コバイケイソウやアオノツガザクラも・・・。

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 御田ヶ原から右へ折れて、鳥海湖へ向かう。前方に雪渓と鍋森、笙ヶ岳が見える。
 新山への登山道を離れると、驚くほど人がいなくなる。

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 やはり、ニッコウキスゲが目立つが、同系色のトウゲブキもちらほらと見える。
 また、うれしいことにハクサンチドリ、ヒメザクラの群落も見られる。

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トウゲブキ
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ハクサンチドリ
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ヒナザクラ
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 後ろを振り返ると、新山が雲にかくれている。

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鳥海湖(鳥ノ海)と雪田
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 鳥海湖のほとりから笙ヶ岳を目指す。
 笙ヶ岳から御浜への稜線沿いは、鳥海山の初夏を代表するニッコウキスゲの大群落。

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 鳥海山を訪れるのはこれで3度目。
 これほどまでのニッコウキスゲの大群落に出会えて、前日に車で6時間&車中泊した甲斐があった。

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