鎌倉アルプス(天園ハイキングコース)へ
古都鎌倉は、南に相模湾、三方を山に囲まれた要害の地。
その鎌倉の背後を守る山々(丘陵)が「鎌倉アルプス」と呼ばれ、天園ハイキングコースとして整備されている。
今回は、北鎌倉駅から建長寺境内から半僧坊、勝上けん展望台、大平山、天園を経て瑞泉寺へ抜ける、4キロ程のコースを歩いてきた。
コースのスタート地点にあたる北鎌倉駅。
東京から横須賀線で約1時間、乗り換え無しでくることができる。
賑わう鎌倉駅と趣を異にし、駅周辺は静かな雰囲気が漂っている。
JR横須賀線
北鎌倉駅を出て、次の鎌倉駅へ
北鎌倉駅からは、鎌倉方面へ向かって線路沿いを歩く。
円覚寺を過ぎしばらく進むと県道(鎌倉街道)に合流するので、そのまま県道を進む。
北鎌倉駅から1.5キロほどで登山口のある建長寺へ。
鎌倉五山第一位の建長寺は、広大な境内と伽藍を持ち、総門、三門、仏殿、法堂などが一直線に並んでいる。
三門(高さ20メートルを誇る二重の門)
仏殿は、江戸時代に江戸芝の増上寺から移築されたもので、本尊の地蔵菩薩像が祀られている。
また、三門横には、1255年の鋳造で、国宝に指定されている梵鐘がある。
法堂を過ぎ、唐門に向かって左手の小径を「半僧坊」へ向かって進む。
三連の鳥居を過ぎると、山の中腹の半僧坊まで急な階段が連続する。
それにしても、なぜ半僧坊へ続く道に鳥居が立っているのだろうか?
半僧坊は、建長寺境内の最奥の山の中腹にあり、この奥の勝上けん展望台から本格的な山路となる。
勝上けん展望台からは、建長寺の伽藍と鎌倉市街、相模湾を一望できる。
若宮大路も一直線にはっきりと見える。
いよいよ鎌倉アルプス(天園ハイキングコース)縦走のスタート。
とは言っても、コース上で一番きついのは建長寺境内から半僧坊を経て勝上けん展望台までの階段道。
石仏ややぐらが点在する山上の尾根伝いの道は比較的歩き安い。
勝上けん展望台から山上の尾根を、大平山、天園を経て瑞泉寺へ。
すぐに「十王岩」へ出る。ちょうど鎌倉市街の真裏にあたるらしい。ちなみに「十王」とは、死後冥界で出会う10人の王のことで、北鎌倉の円応寺に祀られている。
十王岩からは鎌倉らしい石仏とやぐらの点在する山路を大平山へ向かう。
鎌倉市の最高地点である標高159メートルの大平山へ。
大平山山頂の横浜市側はゴルフ場となっている。
ゴルフ場の向こうに、横浜市街やみなとみらいの高層ビル群が見える。
大平山を過ぎると、天園へ出る。
この天園地内は、横浜市内最高地点らしい。
天園のすぐ下にある休憩所(閉まっていた)を経て、瑞泉寺へ向かう。
瑞泉寺の登山道終点。
反対回りの場合は、ここが登山口となる。
瑞泉寺から鎌倉宮の方へちょっと進むと、見落としてしまいそうなカフェの看板が立っている。
つられるように住宅街へ入っていくと、小さなカフェが。
ベーカリーカフェ「カフェ トリエブルージュ」
自家製酵母パンが自慢の小さなカフェで、狭い店内では革小物も販売している。
ここでランチとすることとした。
この後は、いくつかの古刹を巡って鎌倉駅へ向かう。