吾国山から加賀田山・館岸山(宍戸アルプス)縦走へ
2023年登初めは、茨城県笠間市の吾国山から、加賀田山・館岸山の通称「宍戸アルプス」と呼ばれる山々を縦走してきた。
当初は、吾国山から難台山・愛宕山を縦走する計画だったが、新年の登初めということもあって、未だに踏破していない宍戸アルプスの山々に挑戦んすることにした。
スタートは、明治34年建立の吾国山遙拝所の鳥居から。
早朝、霜の降りた田園地帯を進む。
容姿端麗な吾国山は「関東百名山」に選ばれている。
ポイントごとに道標がたち、また山頂付近まで、江戸時代の「町石」が続く。
決して迷うことはない。
落葉した冬枯れの斜面を登っていく。
冬の陽の光がしっかりと届いており、明るい雰囲気となっている。
途中、思いがけず鋪装道(林道)を横切る。
しばらく登ると、山頂手前のカタクリ群生地へ出る。
吾国山はカタクリ群生で知られているが、ブナの大木も所々点在している。
山頂直下の町石は三十三を示していた。
吾国山山頂には、「田上神社」が祀られている。
田上とは、遙拝所のあった地区名であり、本来は「我国神社」らしい。
神社横(東側)には、一等三角点が設置されている。
山頂からは、南から西、北にかけての眺望が見事である。
吾国山の山頂をあとに、難台山の登山口となる道祖神峠を目指す。
途中、館岸山や加賀田山などの宍戸アルプスの山々の連なりも見ることができた。
今日は予定を変更して、この尾根を歩くこととした。
難台山の西側の登山口となる「道祖神峠」
道祖神峠を難台山方面へ登り出すと、まもなく「長沢地区」と「難台山」との分岐へでる。
この分岐を「長沢」方面へ進むと、目指す宍戸アルプスとなる。
前情報では、荒れた不明瞭な道とのことだったが、不明瞭な箇所はなく、冬の木漏れ日が届く、意外に明るいトレイルだった。
ただし、アップダウンの繰り替えし、想定外の急斜面(急なだけで危険ではない)もあったりと、なかなか手強かった。
いくつかの「偽ピーク」を過ぎ、やっとのことで加賀田山山頂へ出る。
標高411メートルの加賀田山山頂は、うっかりすると見過ごしてしまいそうなピーク。
山名板が1つあるだけで、眺望なし、何もなし。
山頂に三角点もなく、東へちょっと下ったところにある(らしい)。
そんな加賀田山から、さらにいくつかのアップダウンを繰り返すと、採石場沿いに出る。
当然、採石場では「発破」が使われるため、立入禁止の看板とロープが設置されている。
採石場沿いの道をさらに進む(下る)と、標高253メートルの館岸山の山頂へ着く。
ここも、実に地味な山頂である。
館岸山の山頂を後にすると、すぐに「館岸城趾」となる。
対岸の難台山城へ籠もった小山若犬丸ら南朝の軍を攻めるために、南北朝時代、上杉朝宗らにより築城されたと伝えられている山城で、土塁と空堀で城域の中心部を囲んだシンプルなものだったらしい。
下山は西寺地区へ。
民家の横をかすめての下山だった。
上郷地区からの宍戸アルプス
(中央左の尖りが館岸山で、右のなだらかな山が加賀田山だ。)
ここから1時間程かけてJR常磐線岩間駅へ向かわねば・・・
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