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2023.05.21

三斗小屋温泉へ

 那須連山の懐深く、歩いてしか行くことの出来ない“秘湯” 三斗小屋温泉を目的池として、峰の茶屋駐車場から峰の茶屋跡避難小屋、剣が峰を経て熊見曽根、隠居倉、そして三斗小屋温泉、沼原湿原分岐、延命水、那須岳避難小屋を経て、峰の茶屋駐車場へ戻る周回コースを歩いてきた。
 熊見曽根から隠居倉の尾根筋では「ミネザクラ」が見頃だった。

那須岳の主峰 茶臼岳(隠居倉から)
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 早朝5時半に峰ノ茶屋駐車場へ到着。
 駐車場は半分くらいの埋まりよう。
 新しく建て替えられたトイレ兼休憩所の建物の裏から歩き始める。

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 整備された歩道を登ると、登山指導所(だれもいないが・・・)に出る。
 これから向かう三斗小屋温泉の煙草屋の案内板が目を惹いた。

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 鳥居の立つ登山口から、登山開始!!
 少しのあいだ、樹林帯の中を登って行く。

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 すぐに、マイズルソウが群生している。まだ葉のみで開花しているものはなかった。
 イワカガミも咲き出していた。

イワカガミ
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 ミツバツツジも遠くから目立っていた。

ミツバツツジ
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 樹林帯を抜け、森林限界を超えると、一気に眼前がひらけ、荒々しい茶臼岳が姿を現す。

茶臼岳
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 足下には、コメバツガザクラやガンコウランが咲いている。

コメバツガザクラ
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ガンコウランの花
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 荒涼とした火山礫の道をゆっくりと登っていく。

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 茶臼岳と朝日岳の間の鞍部、風の通り道になっている場所に、峰の茶屋跡避難小屋が建つ。
 小屋から左へ進めば茶臼岳、右へ進めば朝日岳や三本槍岳へと至る。

峰の茶屋跡避難小屋
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 剣が峰をまき、朝日岳方面へ進む。
 月面思わせる、巨石がゴツゴツと乱立した、荒涼とした風景が続く。

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 朝日岳と三本槍岳の分岐となる、恵比寿大黒へ。

稜線上から茶臼岳を望む
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稜線上の指示板
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 まずは熊見曽根を目指そう。
 熊見曽根への稜線、美しい。

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 ミネザクラやシャクナゲがお出迎え!

ミネザクラ
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シャクナゲ
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 熊見曽根の頂上へ

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熊見曽根頂上からの茶臼岳
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熊見曽根頂上からの三本槍岳
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熊見曽根頂上から、次に向かう隠居倉
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 熊見曽根から隠居倉までの間では、ミネザクラが見頃を迎えており、ミネザクラ越しの山々が美しい!

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 雪渓も残っていた。

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 隠居倉の頂上で小休止。
 登ってきた茶臼岳や朝日岳、三本槍岳、大倉山、そして遠くには会津駒ヶ岳や燧ヶ岳も見える。
 まさに絶景かな!

隠居倉の頂上
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会津駒ヶ岳
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燧ヶ岳とその奥に至仏山
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 隠居倉から三斗小屋温泉を目指して一気に標高を下げる。

イワナシ
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 三斗小屋温泉の源泉となる隠居倉火山の噴気孔
 あちこちから蒸気が噴出している。

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 しばらく歩くと三斗小屋温泉神社にたどり着く。
 小屋の扉を開けて中をのぞくと、実に立派な神殿が建っている。

 また、この神社の周囲は黄色のスミレがこの時期群生している場所でもある。
 おそらく「オオバキスミレ」だろう。

三斗小屋温泉神社
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オオバキスミレ(と思われる)
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 神社の参道にはショウジョウバカマも咲き残っていた。

ショウジョウバカマ
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 苔むした、今にも山に飲み込まれそうな狛犬

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 神社の鳥居をくぐると、そこは三斗小屋温泉。
 三斗小屋温泉は標高1450メートル程に位置し、1142年に発見されたといわれている。
 現在は、「煙草屋旅館」と「大黒屋」の2軒が営業している。
 旅館といっても、ほぼ山小屋で、ほとんどの客は登山客。

煙草屋
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 三斗小屋温泉を後にし、峰の茶屋跡避難小屋を目指す。
 登山道の途中には、ツバメオモトやサンカヨウが咲いているはず・・・

まずはスミレの群生
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フデリンドウ(ハルリンドウ?)
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 幸運にもヒメイチゲを見ることができた。ラッキー!

ヒメイチゲ
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 そして、やっとのことサンカヨウが一株咲き残っていた。

サンカヨウ
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 高山植物をさがしながら、ゆっくりと登って行く。
 峰の茶屋跡避難小屋への急登を控え、那須岳避難小屋で小休止。

那須岳避難小屋
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 那須岳避難小屋から、一気に標高をかせいで、稜線へ。

往路からの茶臼岳
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 朝は逆光でうまく撮れなかった朝日岳
 なかなか荒々しくアルペン的な山容である。

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 全行程、6時間程の山旅だった。
 やっぱり“山”はいいなぁ

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