栃木百名山
2024.09.15
2024.04.21
2023.05.21
三斗小屋温泉へ
那須連山の懐深く、歩いてしか行くことの出来ない“秘湯” 三斗小屋温泉を目的池として、峰の茶屋駐車場から峰の茶屋跡避難小屋、剣が峰を経て熊見曽根、隠居倉、そして三斗小屋温泉、沼原湿原分岐、延命水、那須岳避難小屋を経て、峰の茶屋駐車場へ戻る周回コースを歩いてきた。
熊見曽根から隠居倉の尾根筋では「ミネザクラ」が見頃だった。
早朝5時半に峰ノ茶屋駐車場へ到着。
駐車場は半分くらいの埋まりよう。
新しく建て替えられたトイレ兼休憩所の建物の裏から歩き始める。
整備された歩道を登ると、登山指導所(だれもいないが・・・)に出る。
これから向かう三斗小屋温泉の煙草屋の案内板が目を惹いた。
鳥居の立つ登山口から、登山開始!!
少しのあいだ、樹林帯の中を登って行く。
すぐに、マイズルソウが群生している。まだ葉のみで開花しているものはなかった。
イワカガミも咲き出していた。
ミツバツツジも遠くから目立っていた。
樹林帯を抜け、森林限界を超えると、一気に眼前がひらけ、荒々しい茶臼岳が姿を現す。
足下には、コメバツガザクラやガンコウランが咲いている。
荒涼とした火山礫の道をゆっくりと登っていく。
茶臼岳と朝日岳の間の鞍部、風の通り道になっている場所に、峰の茶屋跡避難小屋が建つ。
小屋から左へ進めば茶臼岳、右へ進めば朝日岳や三本槍岳へと至る。
剣が峰をまき、朝日岳方面へ進む。
月面思わせる、巨石がゴツゴツと乱立した、荒涼とした風景が続く。
朝日岳と三本槍岳の分岐となる、恵比寿大黒へ。
まずは熊見曽根を目指そう。
熊見曽根への稜線、美しい。
ミネザクラやシャクナゲがお出迎え!
熊見曽根の頂上へ
熊見曽根から隠居倉までの間では、ミネザクラが見頃を迎えており、ミネザクラ越しの山々が美しい!
雪渓も残っていた。
隠居倉の頂上で小休止。
登ってきた茶臼岳や朝日岳、三本槍岳、大倉山、そして遠くには会津駒ヶ岳や燧ヶ岳も見える。
まさに絶景かな!
隠居倉から三斗小屋温泉を目指して一気に標高を下げる。
三斗小屋温泉の源泉となる隠居倉火山の噴気孔
あちこちから蒸気が噴出している。
しばらく歩くと三斗小屋温泉神社にたどり着く。
小屋の扉を開けて中をのぞくと、実に立派な神殿が建っている。
また、この神社の周囲は黄色のスミレがこの時期群生している場所でもある。
おそらく「オオバキスミレ」だろう。
神社の参道にはショウジョウバカマも咲き残っていた。
苔むした、今にも山に飲み込まれそうな狛犬
神社の鳥居をくぐると、そこは三斗小屋温泉。
三斗小屋温泉は標高1450メートル程に位置し、1142年に発見されたといわれている。
現在は、「煙草屋旅館」と「大黒屋」の2軒が営業している。
旅館といっても、ほぼ山小屋で、ほとんどの客は登山客。
三斗小屋温泉を後にし、峰の茶屋跡避難小屋を目指す。
登山道の途中には、ツバメオモトやサンカヨウが咲いているはず・・・
幸運にもヒメイチゲを見ることができた。ラッキー!
そして、やっとのことサンカヨウが一株咲き残っていた。
高山植物をさがしながら、ゆっくりと登って行く。
峰の茶屋跡避難小屋への急登を控え、那須岳避難小屋で小休止。
那須岳避難小屋から、一気に標高をかせいで、稜線へ。
朝は逆光でうまく撮れなかった朝日岳
なかなか荒々しくアルペン的な山容である。
全行程、6時間程の山旅だった。
やっぱり“山”はいいなぁ
2022.12.30
雨巻山~高峰~仏頂山 栃木・茨城の県境尾根縦走
栃木と茨城の県境尾根である、雨巻山・高峰・仏頂山を縦走した。
スタートは雨巻山登山のべースである大川戸駐車場。
まずは西の尾根にあたる三登谷山(標高433メートル)を目指す。
三登谷山の山頂には、テーブルとベンチが置かれ、日光連山や高原山の眺望が素晴らしい。
三登谷山の山頂から、西側の尾根伝いに雨巻山の山頂へ。
途中、2ヶ所程、ベンチの置かれた富士山が望める展望地がある。
雨巻山の山頂(標高533メートル)は、意外と開けているので、休憩適地。
雨巻山の山頂から、南へ下り始めると、すぐに「展望台」に遭遇する。
展望台
この展望台、周囲の木々が生長し、まったくの展望なし。
展望台を後にし、深沢峠まで急な斜面を一気に下降する。
急斜面と落ち葉とで、何度もスリップし、転倒しそうになった。
標高398メートルピークには、国土地理院の三角点、文久の年号の入った大きな石の祠が祀ってあった。
文久二(1861年)が見て取れる大きな石造りの祠「浅間宮」:屋根が落ちている
雨巻山から深沢峠めでのルートは「富士見コース」と呼ばれており、昔は富士山を望むことができたのだろう。
石の大きな祠は、後で確認すると「浅間宮」のようだ。なるほど。
高峰山との鞍部にあたる「深沢峠」、今は県道286号線が走る鋪装道路だが、峠へ出たら左へ少し下る。
道路沿いに案内板があるので、その林道(鋪装路)を右へ入っていくと高峰山への入口がある。
ここから高峰山を経て仏頂山への登山路には、やたらと長く急な階段が整備されている。
整備をしてくれた方々には申し訳ないが、疲れている登山者の登坂意欲をなえさせるには十分な威力がある。
高峰山の山頂手前には、パラグライダー(ハンググライダー)の飛行台があり、筑波山方面の好展望地となっている。
見晴らし、陽当たり抜群で、ずっと横になっていたい素晴らしい場所だ。
コース上随一の休憩スポットからの見晴らし(右に加波山、奥に筑波山)
飛行台から山頂まではすぐ。
国土地理院の三角点と、一台のテーブルが置かれており、眺望ははぼゼロ。
ここから途中、奈良駄峠を経て、仏頂山を目指してのアップ・ダウンとなる。
やはり急階段には泣かされる。
やがて標高430メートルの仏頂山の頂へ!眺望はゼロ。
山麓(楞厳寺境内地)には、鎌倉時代から18代にわたってこの地を治めた笠間氏累代の墓や、室町中期の創建といわれている「竟堅門」と呼ばれる山門もあり、疲れ切った登山者の心を癒やしてくれる。
木々の葉が落ちきっており、林床にも冬の陽射しが入るので、おおむね明るい雰囲気の中を歩くことができた。
登山道も明瞭で道迷いの心配はない。
特に高峰山頂付近のグライダー飛行台は一日でも過ごせるほど雰囲気の良い場所だった。
ただ、高峰から仏頂の間に頻繁にあらわれる「急な階段」に体力が奪われてしまう。
およそ14キロ程だろうか? 大川戸駐車場から楞厳寺山門まで、休憩を入れて5時間30分程の行程だった。
2022.11.27
2022.06.04
中禅寺湖北岸から高山へ
中禅寺湖を一周する目的で、朝の7時に立木観音駐車場を訪れると既に満車。中禅寺湖のビッグトラウトを狙う釣り人たちが主に利用しているようだ。そこで、菖蒲が浜スキー場跡地駐車場へ。
菖蒲が浜スキー場跡地から、赤岩、栃窪、熊窪、千手ヶ浜へと中禅寺湖畔のトレイルを進み、途中、仙人庵でクリンソウの群落を楽しみながら、中禅寺湖畔の南岸へと向かう。
千手堂まで来ると、何と、南岸線は工事中のため通行止めとなっており、それ以上進むことができない。急遽予定を変更して、熊窪までもどり、そこから高山を目指すこととした。
千手ヶ浜からさらに進み、クリンソウ群落のある仙人庵へ
清流に映る新緑の緑
こんな花も咲いている。
仙人庵から更に奥へ。
千手堂から先は通行止めなので、ここから湖畔を歩いて引き返す。
熊窪まで戻り、高山へ向かう。
いつもとは逆のルートになるが、熊窪から高山へ登るのは、結構キツい!
高山の山頂で、今まで全く気付かなかったが、国土地理院の一般的な三角点の他に、「御料局三角點」を発見した。
この御料局三角點は、明治時代に旧宮内省が設置したもので、御料地であった奥日光の山々には数カ所設置されているようだ。
高山からは、竜頭ノ滝を経て駐車場へ
ズミの花が咲いていた。
2022.03.27
みかも山再訪 カタクリとシュンランの山
カタクリとシュンランの花を愛でるためにみかも山を再訪した。
前回同様、西口広場に車を駐め、まずは青竜ヶ岳山頂を目指す。
山頂からは、富士山は見えなかったものの、浅間山や赤城、前日光、日光白根などの山々を望むことができた。
栃木百名山も残り2座となってから久しいが、残っている一座が錫ヶ岳だ。
青竜ヶ岳山頂を越え、万葉自然公園かたくりの里へ。
カタクリが咲き乱れている。
東京では桜が満開というニュースもあるが、こちらはこれから・・・
この時期のみかも山はなかなか魅力的である。
2022.03.20
みかも山とかたくりの花
かたくりの花との出会いを求めて、栃木県佐野市の万葉自然公園かたくりの里を訪れた。
みかも山公園西口広場駐車場へ車を駐め、みかもハーブ園を抜けてすぐ、階段状の登山道へ入り、青竜ヶ岳を目指す。
青竜ヶ岳はみかも山の北側のピークで標高229メートルの低山ながら、山頂からは富士山や浅間山、日光連山などが望める好展望地。
この青竜ヶ岳の北斜面にカタクリの群生地が拡がっている。
青竜ヶ岳への登山道を登り始めてすぐに、シュンラン(春蘭)のお出迎え。
あちこちで春蘭が咲いている。
青竜ヶ岳山頂からは、富士山、浅間山、赤城山、妙義山、袈裟丸山、皇海山、日光白根山、そして日光連山などの眺望が得られる。
青竜ヶ岳から北側斜面を下ると、かたくりの群生地へ出るが、上部の登山道には鉄柵が設けられている。
かたくり群生地の保護のためらしいが、一度山を下りてまわりこまないと群生地へ入ることができなくなった。
かたくりの花・・・・・午前10時頃なので、まだ十分に花が開いていない。蕾みも目立つ。
十分に反り返った花を見るには、やはり、午後からがいいのだろう。
それでも美しいかたくりの花々を愛でることができた。
帰りに、みかもハーブ園の東側に昨年夏出来た古民家カフェ「プレジール」へ立ち寄った。
ランチ、ドリンク、そして自家製酵母のパンと、一服するのにちょうど良い。
青竜ヶ岳は229メートルの低山ながら、登山道は急な斜面が多く、いいトレーニングになる。
2022.01.02
2022年の登初・・・雨巻山へ
2022年登初・・・雨巻山が好展望の山だということにいまさらながら気が付いた。
雨巻山の山頂は東側がひらけ遠く太平洋を望むことができるが、三登谷山から雨巻山へ至る西側の縦走路に何カ所か好展望のポイントがある。
今日は残念ながら富士山は雲にかくれていたものの、八ヶ岳・浅間山・赤城山・日光連山・高原山・男鹿山塊・那須連山が一望できた。
東京スカイツリーやビル群も・・・
雨巻山山頂から、好展望地を二つ経て三登谷山山頂までの間が眺望ポイント
八ヶ岳(左から赤岳・横岳・硫黄岳、少し離れて根石岳・天狗岳)
三登谷山の山頂からは、特に、日光・男鹿・那須方面が良い。
そしてスカイツリー
これで富士山が見えればコンプリート
2021.12.31
より以前の記事一覧
- 冬山シーズン開幕 那須茶臼岳へ 2021.12.04
- 秘湯 三斗小屋温泉へ(那須岳) 2021.05.30
- 奥日光 高山へ 2021.05.09
- 雨巻山 2021.05.03
- 春爛漫の雨巻山 2021.04.11
- 雪山シーズン開幕 那須茶臼岳へ 2020.12.06
- みかも山 2020.02.24
- 久しぶりの晃石山 2020.02.11
- イワタバコ咲く雨巻山 2019.08.04
- 梅雨空の雨巻山 2019.07.13
- 新緑の雨巻山 2019.04.28
- 奥日光の紅葉 [10/28] 2018.10.28
- 那須 三斗小屋温泉へ 2018.05.27
- 静寂の大佐飛山塊前衛峰[百村山・三石山・サル山] 2018.05.05
- 初詣 日光外山・二荒山中宮祠 2018.01.03
- 金精山から五色山をへて前白根山へ 2017.07.08
- 奥日光の紅葉 2016.10.24
- 会津駒ヶ岳 天空のお花ロード 2016.06.06
- 那須 三斗小屋温泉へ 2016.05.09
- 雨巻山へ 2016.04.16
- 雨巻山と茶屋雨巻 2016.02.28
- 南平山(なんだいらさん) 2015.06.14
- 花の庚申山(コウシンソウ・コウシンコザクラ) 2015.06.07
- 葛老山(かつろうやま) 2015.05.31
- 持丸山(もちまるやま) 2015.05.10
- 前黒山と新湯富士 2015.05.09
- 男鹿岳(おがだけ)登頂 2015.05.03
- 大佐飛山(おおさびやま)登頂 2015.04.12
- 大佐飛山を目指して(偵察山行) 2015.03.29
- 大平山と星の里の節分草 2014.03.02
- 鬼怒沼山へ 2012.10.21
- レンゲショウマ咲く安戸山(やすとやま) 2012.08.05
- 白笹山(しらざさやま) 2012.06.30
- 台倉高山 2012.06.24
- 弥太郎山(やたろうやま) 2012.06.10
- 日留賀岳 2012.05.26
- 塩沢山(しおざわやま) 2012.05.20
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- アカヤシオ咲く月山(がっさん) 2012.05.05
- イワウチワ咲く若見山(わかみやま) 2012.05.05
- カタクリの花 -三毳山- 2012.03.25
- 春蘭咲く太平山 -馬不入山から大明神山へ- 2012.03.25
- 多気山(たげさん) 2012.03.20
- 那須・茶臼岳へ再チャレンジ 2011.12.31
- 那須連山の主峰茶臼岳へ 2011.12.25
- 備前楯山(びぜんたてやま) 2011.12.17
- 羽黒山(はぐろさん) 2011.12.10
- 本山(もとやま) 2011.12.10
- 鶏岳(にわとりだけ) 2011.12.04
- 毘沙門山(ひしゃもんやま) 2011.12.04
- 花瓶山(はなかめやま) 2011.11.27
- 萬蔵山(まんぞうさん) 2011.11.27
- 火戸尻山(ほとじりやま) 2011.11.26
- 社山(しゃざん) 2011.10.23
- 羽賀場山(はがばやま) 2011.10.08
- 鷲子山(とりのこさん) 2011.10.02
- 松倉山(まつくらさん) 2011.10.02
- 黒檜岳(くろびだけ) 2011.10.01
- 燕巣山(つばくろすやま) 2011.09.25
- 鎌倉山(かまくらやま) 2011.09.24
- 高館山(たかだてやま) 2011.09.24
- 芳賀富士(はがふじ) 2011.05.22
- 雨巻山(あままきやま) 再訪 2011.05.14
- 雨巻山(あままきやま) 2011.05.08
- 鶏足山(けいそくさん) 2011.05.07
- 高峯(たかみね) 2011.05.05
- シュンラン咲く太平山 2011.04.09
- 栃木百名山 笹目倉山 2011.02.05
- 栃木百名山 岩山(いわやま) 2011.01.08
- 栃木百名山 鶏鳴山(けいめいざん) 2011.01.02
- 鳴蟲山 2010.12.30
- 不動岳 2010.12.29
- 蝋梅咲く太平山 2010.12.26
- 尾出山(おでやま) 2010.12.11
- 大鳥屋山(おおとやさん) 2010.12.05
- 両崖山 2010.12.04
- 太平山の紅葉 2010.11.28
- 石尊山 2010.11.27
- 沢の水音を聞きながら 仙人ヶ岳 2010.11.27
- 晩秋の荒海山 2010.11.20
- 秋深まる太平山 2010.11.13
- 霧降高原にそびえる赤薙山 2010.09.26
- 太平山逍遥 2010.09.25