フライフィッシング

2014.09.13

奥只見 銀山平

 開高健の小説「フィッシュ・オン」に記されるなど、釣り師の間では有名な、新潟県奥只見の銀山平を訪れた。

開高健記念碑
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 その「フィッシュ・オン」には、銀山平のことをこう記している(開高健が実際に銀山平を訪れたのは1970年、昭和45年)。

 「新潟県北魚沼郡湯之谷村銀山平というところは上越線の小出駅でおり、・・・・・・山をぐるぐると巻きながら雲のなかへ入っていくと標高1200メートルか1300メートルか、枝折峠というちょっと凄みのある峠に達する。そこからまた500メートルほどをぐるぐる巻きながらおりていくと、林に靄が流れている、湖水の光る小さな盆地にたどりつく。この道のどこかに一点があって、雲や光線のいくつかの偶然がうまく手伝ってくれた黄昏だと、湖岸いったいがちょうど荒涼としてスコットランド高地地方にそっくりと映ることがある。」

枝折峠付近から見下ろす銀山平
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 さらに・・・・・・

 「銀山平は一年のうちでほぼ半年近くが雪で覆われる。電気も、ガスも、水道もない。年賀状が五月に配達される。電報や郵便物は速達配達区域外になっているので麓の村から便があったときに持ってくる。コゴメ、ミズナ、ワラビ、ゼンマイ、フキのとう、ナメタケ、ヤマブドウなど、山菜は豊富に発生するが季節をすぎると食料は何もかもを小出の町までトンネルを十八もくぐって自動車で買い出しにいかなければならない。」

 現在の銀山平は、2001年(平成13年)に、銀山平森林公園内に各宿が移転し、開高健が逗留した「村杉小屋」も「フィッシングハウス村杉」を経て「村杉」として営業している。
 また、関越道小出ICから、奥只見シルバーラインを通ることで、ぐるぐる巻きながら枝折峠を通る必要がなくなった。もちろん電気もガスも水道も通っている。

銀山平森林公園
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白銀の湯
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 ただ 「枝折峠からおりていくと湖岸に五、六軒の小さな宿と飯場小屋があるほかは人工物が何も見えないので・・・・・・」といった状況はあまり変わっていないのではないだろうか。
 人工物といったら、奥只見湖畔の船着き場とお土産屋、国道352沿いの数軒の宿、銀山平森林公園内の六軒の宿と「白銀の湯」、そして北ノ又川沿いの開高健記念碑と監視小屋。
 いわゆる集落というものが見当たらない。

 そして北ノ又川の流れも当時のまま流れているのだろう。

北ノ又川
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2008.09.29

裏磐梯フォレスト・スプリングス

 秋の訪れを実感させられる、ここ数日の冷涼な天候に誘われ、久しぶりにロッドを手に、仲間と共に、裏磐梯フォレスト・スプリングスへ出かけました。
 天気予報では、傘マークがついていたのですが、時折雲の切れ間からうっすらと青い空が姿を見せ、風もなく、なかなかの釣り日和。
 空気が澄んでいるため会津の名峰磐梯山も、一日中はっきりと見ることができました。

■フォレスト・スプリングスからの磐梯山の眺め
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 さて、肝心の釣果というと・・・・・
 水温が急激に下がって、まだ落ち着いていないようで、ライズもほとんどなく、厳しい釣りとなりました。
 そんな中、活性が高かったのがブルックトラウト!
 40㎝オーバーの美しいブルックが仲間のルアーを次々と襲います。

■45㎝オーバーのブルックをつり上げ、奮闘中
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■ランディングして魚の美しさに陶酔・・・・・20080929003

 それにしても、この時期、魚以外も気になってしまう
 キノコや栃の実やアケビなど・・・・・
 池のまわりをちょっと歩くだけで、こんなに集まる。

■フォレスト・スプリングスで見つけた秋の恵み?
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 そして、いつ来ても思うのだが、このログがかっこいい。
 日本の自然には、焦げ茶がよく似合う。

■レストランも兼ねているログ
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 レストランのメニューも充実・そして美味。
 一番の特徴は量が多いこと!

■トラウトカレーにスープ(何スープ?)・そしてサラダ
 これってフルコースですか?
 そんなに食べて大丈夫なの?
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■一緒に行った仲間たちが、満足げに「ハイ チーズ」
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2008.08.27

阿寒川

 今年もまた阿寒川でフライフィッシングを楽しんできました。

 それにしても、阿寒川のネイティブ・レインボーは美しい・・・・・

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 小顔で、体高があり、ヒレがピンピン・・・・・

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 なかなか良い写真が撮れないなぁ・・・・・

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 川筋の林へ一歩踏み込むと、こんな光景も珍しくない。

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 去年は、ヤマメがよく釣れたのに、今年はどうしたんだろう?
 ヤマメの姿を見ることができずに残念です。

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2008.05.19

裏磐梯フォレスト・スプリングス

 福島県裏磐梯にある「裏磐梯フォレスト・スプリングス」は、管釣なのに、まるでそれを感じさせないトラウトたちとのファイトが堪能できる絶好の釣り場です。天然の湖に放たれたトラウトは、そのプロポーションも美しく、ヒレピンの魚たちばかり・・・・・。

 でも、今日は魚の話ではなく、その四季折々のロケーションの美しさを紹介します。
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 ちょうどこの時期、新緑が眩しく、春の草花が所狭しと咲き乱れ(タンポポやスミレですが・・・)ていました。
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 おしどり湖の際奥には、細い流れ込みがあって・・・・・
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 その沢沿いに歩いてみれば・・・・・
 リニンソウや
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 つぼみをつけたクリンソウが群生していました。
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 それにしても、このログハウスは絵になるなぁ~!
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2007.11.14

裏磐梯フォレスト・スプリングス

Cimg3181_2  過去にも紹介しましたが、バス・フィッシングで有名な磐梯朝日国立公園の裏磐梯に「裏磐梯フォレスト・スプリングス」というトラウト・フィッシングのフィールドがあります。
 
Img_9001 ロケーション抜群の天然湖である「おしどり湖」(45,000㎡)と、4,000㎡のポンドエリアの2つのエリアに分かれ、レイクエリア(おしどり湖・上の画像)では、レンタルカヌーを使ったカヌーフィッシングが可能です。

Img_8992  おしどり湖からもポンドエリアからも磐梯山を見ることができます。また、おしどり湖では季節になるとジュンサイ採りもおこなわれています。

Img_9038   釣りの対象魚ですが、レインボートラウト・ドナルドソン・スチールヘッド・ブラウントラウト・ブルックトラウト・イワナやヤマメ・サクラマス、そしてブルックとイワナの交配種のF1などとなっています。
 魚の状態も良く、ひれピンのトラウトとのファイトを楽しむことができます。
 右の画像は婚姻色鮮やかなオスのブルックトラウトです。
 
 このフィールドに、アーリーアメリカン調のレストハウス&レストラン「FS・Cafe」があります。
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 レストランの料理ですが、ボリューム満点の割にはリーズナブルで味もしっかりしています。釣りをしない観光客が食事をするために立ち寄る姿をよく見かけます。
Img_9034  右の画像は、カツカレーです。画像では、そのボリュームが伝わりずらいと思いますが、兎に角、一皿完食するとお腹一杯となり、動くのが面倒になってしまいます。

20070405_018  名物の「Fish&Chips」です。
 そのほかにも、トラウトカレーやイワナのフライ、スモークサーモンなど、トラウト料理が目白押しです。

 年内の営業は、12月2日(日)までとなっています。詳細は裏磐梯フォレスト・スプリングスのHPをご覧ください。

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2007.09.24

奥日光 湯ノ湖

Img_8117  2年ぶりに、奥日光の「湯ノ湖」に釣り船を浮かべてきました。

Img_8118  あいにくの雨模様の天気でしたが、山桜の葉がわずかに紅色にいろづくなか、トラウトたちの活性もよく、山上湖の情趣を存分に味わった一日でした。

 今から20年ほど前、数年間、週末ともなるとまだ夜の明けぬうちから湯ノ湖の湖岸にはえた一本の杭と化し、ただがむしゃらにルアーを投げていた頃が懐かしく思い出されます。

Img_8120  レインボートラウトやヒメマス、そしてブルックトラウトと釣れる魚も変わりませんし、湯ノ湖周辺の景観にも変化なし。レストハウスも入り口が改修され、北側の駐車場だったところが園地になった程度・・・・・。鴨たちも当時と変わらずのんびり泳いでいました。

 変わったのはカワウ(?)が湖上のマスを狙っていたことと、愛嬌をふりまいていた白鳥がいなくなったこと、そしてレストハウスの従業員と、自分ぐらいなものでしょうか。

 あと2週間ほどで奥日光も紅葉の季節を迎えます。

 

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2007.08.30

フライフィッシング in 道東(Part 2)

Img_7917  今日のターゲットは、遡上アメマス!!

 昨日に引き続き、今日も道東でのフライフィッシングです。
 入渓した川は、釧路側の海に流れ込んでいる川の中流域で、比較的川幅もあり、アメマスが休んでいそうなポイントが多く、ほかにエゾイワナやヤマメ、レインボーなどが釣れます。

 しかし、好天続きで、遡上状況は良くないらしい・・・・・。アメマスの魚影が確認できない(泣)。

Img_7898 めげずにロッドを出すと、エゾイワナの子供がパクパクと飛びついてくる。
 それにしても、この黄金色に輝く魚体の美しいこと。

Img_7906  ヤマメも負けじと食いついてきます。

 とうとうお目当てのアメマスをつり上げることはできませんでしたが、今日はそれ以上の収穫がありました。

Img_7910  熊です。クマです。エゾヒグマです!!
 川へ降りるため林の中の道なき道を入っていくと・・・・!
 フキを食べていたんですね。フキを食いちぎった跡が生々しく残っていました。

Img_7909  そしてその横には真新しいヒグマのフンが・・・・・。
 あたりをよく観察してみると、いたるところにフキを食べた跡が・・・・・。
 
 本当にやばかったです。
   
 

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2007.08.29

フライフィッシング in 道東

Img_2733  ここ一週間以上、道東はずいぶんと好天続きで、雨が降っていないようです。
 今日も爽やかな晴天で、セミがうるさく鳴き続けています。
 釣りをする時荒模様では困りますが、こう雨が降らないと川の水量も少なめで、魚たちの活性が気になるところです・・・・・。

Img_2737  ということで、道東での釣り一日目は、川と魚の様子を見るために、勝手知ったる阿寒湖から流れ出ている川への入渓となりました。
 川幅も狭く、簡単に徒渉できそうな小さな川でしたが、ここぞと思うポイントから、面白いように魚が出てきます。

Img_2752  特に多かったのがヤマメ!!
 尺にはとどかないものの、良型がカディスに飛びついてきます。
Img_7888  この魚は釣り上げるたびにその魚体の宝石のような美しさに見とれてしまいます。
 それにしても、この川、いつからこんなにヤマメが増えたのかなぁ?

Img_2750  そしてレインボー!
 ヒレピンのネイティブレインボーは、ファイトが断然すばらしい。流れをものともせずに突っ走ったり、ジャンプしたりと、結構楽しませてもらいました。

Img_2744  また、時には40センチ級のレインボーも!!
 いったいこの川のどこにこんなレインボーを養う生産力があるのか不思議でなりません。まぁそれだけ、この川が豊かだということでしょうが。

 いつもだったら日が暮れるまでロッドを振っているのですが、今日は早々と終了です。
 満足! 満足!! 

 

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2007.07.29

中禅寺湖のヒメマス!

20070729_003  ここ数年不漁だった中禅寺湖のヒメマスですが、今年は結構良いようです。
 型も大きく、数も上がるということです。

 ヒメトロで釣れた尺上のヒメマス・・・・・
 その味は、野趣あふれた岩魚や山女魚におとることはありあせん。
 塩を打って一晩ねかせ、明日塩焼きにしたいと思ってます。

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2007.07.16

小鮒追いし彼の川

 生家の横には、田んぼ一枚はさんで川が流れています。その川から引かれた農業用水が、生家とその田んぼの間に流れ込み、さながら専用釣り堀のようになっています。
 そこでは、コイやフナ、そしてウナギもとれました。一升瓶を沈めておくと、数日後にはきまってウナギがはいっていました。コブナなどは、翌日には甘露煮となって、食卓を賑わしたのを憶えています。ナマズも沢山とれましたが、これを食べた記憶はありません。

 隊長は、幼い頃からその用水に釣り糸をたれ、コイ・フナ・ヤマベ(オイカワ)などを相手に釣りの修行を積んできました。その頃の釣り支度というと、釣り竿は裏山から切り出した竹、ウキも小刀で削りだした自作のもの、道糸は木綿のタコ糸、ハリスと釣り針・板ナマリだけを買ってきて使っていました。
 エサは当然ミミズです。畑にある腐葉土をひっくり返せば、いくらでも新鮮で美味しそうなミミズが採れました。今でもとれますが・・・。

20070707_013  ところで、今日、久しぶりに小鮒追いし彼の用水に釣り糸をたれてみました。
 驚いたことに、コイやフナに混じって、なんとブルーギルやブラックバス、カワムツなどが釣れたのです。右の画像はおそらくカワムツだと思います。婚姻色鮮やかで、ちょっと不気味な気がします。

 今や魚界もけじめなき時代のようです。県境も国境も関係ないようですネ。
 

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